本日は膝の痛みについて書かせて頂きたいと思います。
「O脚」「X脚」も変形性膝関節症による要因が考えられます。また、「変形性膝関節症だから痛い」は間違いです。もちろん、変形により痛みが出現するリスクは増大します。
変形性膝関節症とは・・・
体重の掛け方、加齢、肥満、外傷などで徐々に関節が変形してくる状態にあります。
膝関節には軟骨という膝の衝撃を吸収する組織が存在しています。体重が膝の内側を通る姿勢では、徐々に内反(O脚)方向へのストレスが加わります。いわゆる、膝の内側部分に強く負荷が掛かった状態となり、その後軟骨のすり減りと共に痛みとなって症状が現れます。
X脚も同様に、重心は膝の外側を通ります。その姿勢では常に膝の外側部分に負荷が掛かり、徐々に痛みとして現れます。
痛みを症状とし受診され、レントゲンでの確認の上診断されることが多いとされています。
「O脚」「X脚」では、今後痛みが出る可能性が高い!?
先ほど、述べた通りO脚、X脚の姿勢では関節に係る負担は偏り、徐々に関節への負担も増大していく可能性は大いに考えられます。 痛みが出れば、階段の昇り降りが辛い。しゃがむのが辛い。歩くのが辛い。と言った症状が現れます。
軟骨の再生力はあるものの、一度傷付くと元通りに再生されることはありません。そのため、変形により痛みが増幅すると人工関節を勧められる様になります。
グルコサミン、ヒアルロン酸は膝の痛みが良くなる?
結論から申しますとグルコサミンを摂取することで、痛みの要因が改善することはありません。あくまで、軟骨への栄養補給成分となります。また、ヒアルロン酸は膝の潤滑を改善する効果となります。 軟骨再生への効果はかなり乏しいと言えます。
軟骨の再生
軟骨成分も自己治癒力はあります。 特に等張性収縮による筋活動にて膝への酸素供給を促し、血液循環の改善を促すことで再生を促す効果はあるとされています。
また、その軟骨への負担を緩和し変形や痛みを増悪させない様にするには、運動をし関節を保護していくことが重要となります。
運動による膝関節痛の改善
ただ単に運動を行えばよい訳ではありません。体重を乗せ、運動を繰り返すことで膝への負担はさらに増大し痛みが強くなる可能性があります。お身体の状態に合わせた運動メニュー、トレーニングが重要となります。 運動(身体を支える筋力をつける)をすることで、膝への負担を緩和することが可能です。 例えばO脚の方であれば、足に体重をかけると膝が外に逃げる様に負担が掛かります。すると、膝の内側部に強く負担が掛かり、痛みが生じます。変形に より重心がかかる範囲が狭くなります。 筋肉を鍛え、膝内側部に係る負担を支えてあげることで、痛みの緩和に繋がります。
痛みが出る前に予防を
先ほど申し上げた様に、「O脚」「X脚」では今後痛みが出現する可能性は大きいと考えられます。 変形により、日々膝への負担が掛かり徐々に変形が進む可能性もあります。
今からしっかりと筋肉を鍛え、痛みの予防を行っていくことが重要です。
変形性膝関節症はここを鍛えろ!
①大腿四頭筋
大腿四頭筋は太ももの前の筋肉になります。主に、膝を伸ばす作用を働きます。変形が進行すると膝が最後まで伸び切らないといったことにもなります。太ももの前を鍛え、膝関節の安定性を高めていきます。
➁内転筋
太ももの内側の筋肉になります。O脚変形の場合、膝関節が曲がり股関節は外へ開くような姿勢になります。太ももの内側を鍛えることで、膝が外に移動(膝関節内側部への負担)を抑える働きがあります。
③大殿筋
大殿筋はお尻の筋肉になります。 お尻の筋肉を鍛えることで、より骨盤を真っすぐに起こし股関節から膝へのアライメントを整える働きがあります。 股関節が曲がれば、膝も曲がるその連鎖を骨盤、股関節からの改善を目指します。
④中殿筋
股関節の外側部にある筋肉になります。歩行時などは特に活動しています。 特に、片足で立った時など、骨盤を水平に保つための筋肉となります。 中殿筋を鍛えることで、骨盤を水平に保ち膝が外へ偏移するのを予防する働きがあります。
鍛える部位、鍛え方は様々ですがお身体の状態や痛みの症状などで方法変えていく必要もあると思います。
痛みが出ない身体を今から作っていきましょう!また、痛みがすでに出ている方も運動を継続し手術をしない身体を目指しましょう。
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